丹波篠山山の芋

豊かな自然が育んだ、丹波篠山山の芋

 篠山地方特有の気候風土と長年の品種改良から生まれた山の芋は、肉質が緻密で、粘りが非常に強いのが特徴です。
 すりおろしてとろろにしてご飯にかけたり、お好み焼きの中に入れてお召し上がりいただけます。

ツルツルで落ちない?!“折り紙付き”の粘り 丹波篠山の山の芋

 艶々で、ツルツルの舌触り。すり鉢ですって逆さにしても落ちないほどの粘りで、“とろろ”にすると、つるんと極上のなめらかさに。

 素材の良さを大切にする京都下鴨の高級和菓子店の職人からも「“丹波篠山の山の芋”でないと」「他にない粘りの山の芋と生産者に感謝」と愛され、大切なお祝い事に欠かせない上品な薯蕷(じょうよ)饅頭に使われています。

 丹波篠山の山の芋は、特に粘りが強いと、兵庫県北部農業技術センターの分析結果により折り紙付きです。

きめ細かく上品な舌触りの“ざくとろ”、まずは生の風味を

 艶々で極上の“とろろ”は、ふわっと広がる山の芋の風味もごちそう。また、簡単に上品な舌触りが楽しめる“ざくとろ”も人気です。短冊切りの山の芋に、卵黄が絡まり、しょうゆと海苔や山葵ともよく合う、小料理屋の一品のよう。すった山の芋を、冷たいざるそばや、すき焼きの卵に。いつものお料理がさらに美味しく変身です。

もちもち、ふわふわ、ほっこり、色々な食感

 火を入れると、もっちり。すりおろして海苔にのせたり、具を混ぜたりして揚げるのも、もちもち団子のお味噌汁にするのも、粘りの強い山の芋ならではです。おだしや卵を加えれば、もちもち、ふわふわの両方の食感が楽しめ、グラタン等洋食にも、アレンジ自在の万能選手です。切って煮るとほっこり。丹波篠山名物「ぼたん鍋」やおでんにも、山の芋が欠かせません。 

他にも色々な料理があります。リンク集をぜひご覧ください

疲労回復等に。食物繊維も豊富。

 山の芋は、食物繊維、ビタミンB群、ジアスターゼ等を含み、疲労回復や便秘予防に良いと言われています。生産農家も「食べた翌日は調子が良い」そうです。「とろろご飯をかまずに食べても、消化不良を起こさない」とも言われています。健康を気遣いつつ美味しいものを楽しみたいときにぴったりです。

【可食部100g中に含まれる成分】 

タンパク質アミノ酸合計食物繊維総量カリウムビタミンB1
山の芋(やまのいも)(生)4.5g3300mg2.5g590mg0.13mg
ながいも(生)2.2g1700mg1.0g430mg0.10mg
さつまいも(蒸し)1.2g1200mg2.3mg480mg0.11mg
日本食品標準成分表示2020年版(八訂)

厚生労働省食品成分データベース

霧が出る頃美味しくなるから別名「霧芋」

 丹波篠山の盆地特有の昼夜の寒暖差と肥沃な粘土質の土壌が、上質の山の芋を育てます。

 特に、霧が出ると、地面の熱がこもりやすく、また朝霧で葉や地面がしっとりと潤うことで、冷え込んでも枯れるのが少し遅れる分、栄養をしっかり貯め、ますます美味しくなるとも言われています。

 また、春まで貯蔵すると味が濃くなるとも言われています。

手間を惜しまない農家のこだわりと山の芋への愛情

 江戸時代初期には栽培が始まり、篠山青山藩主に献上されていた長い歴史。粘り気が強く、高級品として評判の高い凹凸の少ない系統を選抜しています。さらに、良質の芋を作るためには高度な栽培技術と手間暇が必要で、まさにたっぷりの愛情をかけて育てています。

 伝統的な栽培方法に新しい工夫を取り入れ、丁寧に、大切に育てる山の芋の畑は、まるで“季節ごとに変わる一枚の絵”のようです。

受験生やお祝い事に、縁起の良い山の芋を

 丹波篠山の山の芋は粘りが強く「落ちない」うえに、江戸時代には、凶作の年に山の芋で飢えを凌いだという話も残っているそうです。
 また、他の芋類と違って、親芋を担ぐように子芋ができることから「親孝行芋」と呼ばれ、お祝い事にいただく“縁起の良いお芋”とされてきました。
 困難を乗り越えたい時に、縁起の良いお芋で、心も身体も元気になれると嬉しいですね。

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